アメリカで開発された、保育の質というものを客観的な基準で評価しようという「保育環境評価スケール」という研究があります。
資料 同志社女子大学の埋橋玲子氏「幼児教育の質評価スケール」
ここでは1つだけ、保育の選択という点について触れていきたいと思います。
保育環境評価スケールにおいて、質の高い保育は子どもの選択を保障します。
選択肢が多いほど、保育の質が高いと言えます。
「今は〇〇の時間だから、〇〇しかしてはいけません。」
という保育よりは、
「〇〇をしたい人は〇〇をして、□□をしたい人は□□が出来る」
選択肢のある保育の方が良いということです。(もちろん現場の状況や園の文化・方針もありますから、これだけで良い園かどうかということではありません。)
私がなぜ自然環境の方がいいと考えるかというと自然の中は選択肢が豊富だからです。
虫探し、がけ登り、どろんこ、そして何もしないでただ風がふいているのを感じている。
子どもの選択肢が豊富です。
しかしながら、選択肢を増やせば増やすほど、先生たちは大変になり、求められる知識や技術、経験は高度で難度の高いものとなります。
それでも私は、子どもたちの満足を高め、より成長につながる経験、学びとなる体験にしたいと思い、保育者自身、日々チャレンジングでありたいと願います。
今日は澤井の拠点で活動です。
朝の会もお部屋の中で静かに行います。
室内であろうと野外であろうと基本は変わらない。
素材を自由に扱い、自ら環境に働きかける。
能動的で、肯定的な体験にしたいと思います。
はなこさんと手仕事をしたり、
子どもたちから自然発生的に始まった「ひらいた ひらいた」から、わらべうた「たけのこめだした」を楽しんでいました。
12時のチャイムを聞いてお片付け
外でお弁当にしました。
晴れたり、降ったり、暑かったり、寒かったり、その日の状況に応じて活動を計画すること。
集合はどうするか。
移動はどうするか。
荷物はどこに置いて子どもはどこで遊ばせるか。
休憩は?水分補給は?トイレはどうする?
それらを含めて1日の活動をどうデザインするか。
私たち保育者の腕の見せ所でもあります。
事前の準備と計画。細かな段取り。それらが保育の目的、理念の達成のために効果的であるかといった検証をすることで子どもたちの満足、保護者の皆様の喜びにつなげていきたいと思います。
これまでモンテッソーリ保育やカトリック系、自由保育に、鼓笛隊、組み立て体操など様々な園を見てきました。
それぞれの園の文化を尊重しながらそれでも現場の先生方の願いは「いい保育がしたい!」「子どもを自由に遊ばせたい!」というものでした。
科学的、客観的、本質的に子どもにとってより良い体験活動であるよう、研究や調査、交流を深め、てっての子どもたちの笑顔と安全に貢献していきたいと思います。
毎回の汚れ物のお洗濯やお弁当のご用意など、てっての活動に対するご理解とご協力に心から感謝いたします。
来週もどうぞよろしくお願いします。
堀岡