今日は朝から雨でしたが、レインウェアを持ってきている子だけでも自然体験に連れ出したいということで、バスに乗って滝山公園に出かけました。
途中、三色旗を見つけて、「国旗がある。」「どこの国かな?」と子どもたち。
さっそく、みさき先生が調べてくれて、みんなで「ルーマニアだね!」と確認しました。
幼児期の教育は環境を通して行う教育が基本です。
身近な環境を通して、子どもが関心を示したその時を逃さず、子どもたちと一緒に「これなんだろうね」と調べたり、「分かった!」につなげることで、子どもたちに「調べることの面白さ」を体験し、学ぶ喜びを知る人に育って欲しいと思います。
地図の前で、「ここがセンジョウジキで・・」と案内してくれます。
地図っておもしろい!
段々と見通しが持てて、宝の地図のようで、時折空想の世界も交じって、楽しい冒険が始まります。
さあまずは、雨でも燃える杉っぱを拾って集めます。
途中、地図を見つけて、1人1枚ずつ持って行くことになりました。
「ここ、⑤って書いてあるよ」
「今、ここだね!」
地図を広げて看板に書いてある⑤を見つけ、自分たちが今どこにいるのか分かりました。
「次は?」「⑥だって」「どっちかな?」
大人は見通しが付きますが、子どもたちが自分たちで考えたり、探ってみることが大事です。
敢えて答えは言わず、「どっちかな?」と子どもたちと一緒に宝探しのように、スタンプラリーを楽しみます。
もぐら塚を見つけて、「これは〇〇だ!」とか「いや、違うよ。」と大騒ぎ!
看板の地図と見比べる目も真剣です。
なかなか見つからない所は子どもたちの中でも「あっちかも」「違うよ、こっちだよ」と意見交換しながら進みます。
見つけたときはやっぱりうれしいもの。
「あった!」と駆け出します。
途中の神社に寄ったり、
杉っぱもこんなに集まりました。
最後、⑭はなんと遠く橋の下!「あんな所にあったんだね!」「よく見つけたね!」
気が付くと随分時間が経って、みさき先生と一緒に「夢中になって遊びすぎちゃったね」と話しました。
いっぱい遊んだら、お腹空いたね。
保育園に帰ろうか。
帰りの車内では、「今日は⑭まで見つけたね。」「③と④は?」「⑮は行けるかな?」
また次回はみんなで探しに行こうね。
今日のスタンプラリーは自然発生的に、子どもたちから「やろう!」ということになりました。
雨で少人数だから普段出来ないようなアウトドア体験をさせたいと計画していても、子どもたちの声を拾い、その遊びを豊かに広げる、そんな保育がこれからのインクルーシブ保育の原則でもあります。
参照:浜谷直人都立大名誉教授「インクルーシブ保育における原則」
大人の願いや思い、計画も大事ではありますが、子どもたちの声も尊重していく、そんな大人でありたいと思います。
子どもたちの興味関心を大事にし、そこから発展する豊かな遊びは見ていてとても楽しいものです。
保護者の皆様にも、子どもたちのおもしろい発想やアイデア、子どもたち同士のやり取りなど、一緒に楽しんでいただけたらと思います。
来週は寒くなってきましたので、焚き火体験に誘い、片倉つどいの森公園に出かけたいと思います。
雨の場合や風が強くて焚き火が危険な場合は滝山公園に変更することもあります。
レインウェアの用意等、お願い致します。
来週もよろしくお願いします。
堀岡