身近な自然に出かけることが日常になるといい。
都会の直線は緊張を強いる。
だから、定期的な自然体験の機会を子どもたちに与えましょう。
どの葉っぱが危険か、私たち人類にはそれを知る本能は退化してしまっています。
だから、触ってはいけない葉っぱは教えないといけません。
子どもたちにも視覚的特徴を伝え、自分たちでも判別できるようになって欲しいと思います。
ヘビイチゴを集めてきたら、お料理が始まっていました。
「自然の中で、遊具も何もなくて、子どもたちは何して遊ぶんですか?」
と聞かれることもありますが、実に子どもたちはクリエイティブです。
遊具など何もない方がいいのです。
ないからこそ子どもたちは考える。
何もないのではなく、子どもたちの想像力、創造性を発揮させる素材なら豊富に揃っています。
しゃがんで、ひっくり返して、掘ってみる。
実は、自然遊びの中で、多様な物の見方を体験を通して獲得しているのです。
立って傍観していたのでは見えなかったものが見えてくる。
裏から見ると幸せが隠れている。
そんな多面的な物の見方が出来る子に育って欲しいと願います。
やりなさいとも、やってみようとも言わなくていい。
やってみたいと思える環境があれば、子どもはとにかくやってみる。
やってみて、工夫して、試行錯誤する。
脳科学的にもこのやり方は正しいそうです。
出来るかどうか計算している暇があったら、とにかくやってみる。
フィードバックとアウトプット。
これを繰り返す方が精度が上がります。
関わり方というのは実に難しいもの。
正解はどこにも書いてない。
グーグル先生に聞くよりも、関わりを通して自ら考え、求めていくもの。
そんな体験にしたいと思います。
それでも自然の中ではどこに危険が潜んでいるか分からない。
だから、私たちは子どもから目を離さず、子どもたちが安心して遊び出していけるように配慮したいと思います。
たくさんの選択肢から自分で選ぶことを保障されている能動的な体験はやっぱりうれしいし、楽しい。
楽しいと言うことは能動的な体験である必要があり、能動的な体験は思考と実行する態度を育てます。
私たち保育者も、「自然っていいね。保育って楽しいね。子どもってすごいね。」と笑って言える保育を実践していきたいと思います。
来週もどうぞよろしくお願いします。
堀岡正昭